山下達郎 OPUS
2012年 10月 08日
「オーパス」 オールタイムベスト 1975-2012 初回限定盤
この楽曲群を聴くと、フェルメールの絵に差す光と同じ光で心が満たされるような、そんな感じがします。
達郎さんが、どれほど真摯に音楽に向きあっているかがわかる、そんなメロディ、音作りですが、私は歌詞にも、達郎さんの誠実な考え、真摯な生き方が現れているように思えました。
Wikipediaの「山下達郎」さんの項、その中の「エピソード」の最初に、「「本を出さない、アリーナで公演をしない、テレビに出ない」ことを公言している」とありますが、本業の音楽以外のことをしないというスタンスは、この時代に珍しいくらいストイックに思えます。
今の時代、「一つのことをこつこつと努力する」こと、「真面目に、きちんと、丁寧に生きる」ことなどに価値が認められていないように思えますが、達郎さんが自らのことを「アルチザン(職人)」と呼ぶのはきっと、一つの仕事に打ち込み、ぶれない生き方をすることに価値を見出しているからでしょう。
達郎さんの音楽は本当に素晴らしい。水や空気や陽の光のように人を生かす音楽だと思います。
by Eclairer_Japon
| 2012-10-08 01:12
| 好きな音楽